1. はじめに
仕事に一生懸命取り組んでいるのに、成長を実感できないと悩んでいる方は少なくありません。失敗や多忙さによるストレスから、仕事に前向きな気持ちを持つことが難しくなるかもしれません。しかし、成長を促すためには、まずは自身のアプローチを見直す必要があります。
本記事では、仕事で成長できないと感じる方に向けて、止めるべきことリストを作る方法を紹介します。やるべきことを整理し、重要なタスクに集中することで、成果を上げるチャンスを増やすことができるでしょう。
2. 仕事を通じて成長できないと悩んでしまう時
仕事を通じて成長できないと感じる時には、以下のような要素が考えられます。
①指導やフィードバックの不足：上司や先輩からの具体的な指導や適切なフィードバックが欠如していると、成長の機会が限られる可能性があります。
②スキルや知識の不足：必要なスキルや知識を習得していない場合、仕事において成果を上げることが難しくなり、成長の機会が制限されるかもしれません。
③チャレンジングなプロジェクトの不在：やる気を引き出すことのできる、自己成長を促すようなチャレンジングなプロジェクトがない場合、モチベーションが低下し成長を感じにくくなるかもしれません。
④時間管理の難しさ：やるべきことが多く、期限までに全てを終わらせることが難しい場合、成長への集中力や余裕が制限されるかもしれません。
⑤ワーク・ライフ・バランスの不均衡：過度の仕事の負荷やプライベートな時間の不足が、成長に対するマイナスの影響を与える可能性があります。
⑥チームのサポートの不足：仕事の成果を最大化するためには、協力的なチーム環境が必要です。サポートやコラボレーションが欠如している場合、成長の機会が制限されるかもしれません。
⑦組織文化やバリューとの不一致：自身の価値観や目標と、組織の文化やバリューが一致しない場合、成長に繋がる意義ある仕事が難しいかもしれません。
これらは一般的な要素であり、個別の状況によってさまざまな要因が関与する可能性があります。自身の状況をよく分析し、問題の要素を特定して解決策を見つけることが重要です。
ここでは、上記のうち、「②スキルや知識の不足」や「④時間管理の難しさ」、「⑤ワーク・ライフ・バランスの不均衡」など、皆さん自身で取り組むことができる内容に絞って解説をしていきます。
3. やるべきことリストを作成したら止めるべきことリストも作成する
（1）仕事がうまくいかない時の状況をふりかえってみる
皆さんはやるべきことリスト（To Do List）を作成したことがあると思います。実際に書き出してみると、とても多くのことをしなければなりません。
しかし、ここで問題が起きることがあります。多くのことがありすぎて、何から手を付けてよいのか分からなくなります。そして時間ばかりが経過してしまい、期限が迫ってきます。結果としてパニックに陥ることもあります。
一生懸命残業して資料を作成し、先輩や上司に見せると、以下のような厳しい言葉を言われるかもしれません。「これ作成して欲しいと依頼したものではないのでは？」「これだけ作ってくれればよいのに、そのこれだけが全くない！」「時間ばかりかけて何をしていたのか？」「段取りが悪い」「分からないのになぜ相談しないんだ」というような指摘です。
このような状況ではやる気も失われ、自信も失ってしまい、成長なんて遠い目標のように感じるかもしれません。しかし、心配する必要はありません。
何が大切なのか、何を止めるべきなのかを考えてみましょう。やるべきことリストを作成するだけでなく、どのタスクを優先すべきか、どのタスクを削除すべきかを考えることも重要です。
（2）やるべきことリストを作成する
仕事の多忙さやタスクの抱え方によっては、何から手をつければ良いのか迷ってしまうことがあります。そのため、やるべきことリストを作成することが重要です。
まずは、やらなければならないタスクを洗い出しましょう。プロジェクトごとに分類するなどを行い、自分に合った整理方法を選びましょう。
（3）止めるべきことリストを作成する
次に大事なことは、そのうち、今、力をかけなくても結果に大きな影響を与えないと考えられるような、止めるべきことリストを作成してみましょう。
仕事ができる人は、やるべきことリストと変わらないほどやめるべきことリストを活用しています。それはなぜでしょうか。誰しも、全てのやるべきことリストを終わらせることができないのです。
現状でも仕事があふれてしまい、どれもやりきれないような状況にあるにも関わらず、もしすべてのやるべきことリストを残してしまうと、優先順位を決めたところで、どこが現実的なゴールなのか理解しないまま進むで、結局中途半端になってしまいます。
（4）やるべきことリストに残ったものの中から優先順位や段取りを組む
ここまでできたら、やるべきことリストに残ったものの中から優先順位や段取りを組むと、やるべきことが明確になり、集中して取り組むことができるようになります。
このやるべきことリストと止めるべきことリストをもって、上司や先輩と相談してやることを絞り込んでいくことができると、より良い結果を得ることができるでしょう。
まずは、やるべきことリストに残ったタスクを再評価しましょう。それぞれのタスクがどれだけ重要であり、緊急性を持っているのかを考えます。また、それぞれのタスクが他のタスクとの関連性や依存関係を持っている場合も考慮しましょう。
次に、優先順位を付けましょう。重要かつ緊急なタスクから取り組むことが効果的です。ただし、一度に多くのタスクを同時に進めることは難しいので、優先順位の高いタスクにフォーカスし、集中して取り組むことを心がけましょう。
さらに、段取りを組むことも重要です。タスクごとに必要な手順やリソースを考え、スケジュールやタイムラインを立てましょう。適切な時間管理とタスクの組み合わせによって、効率的に仕事を進めることができます。
そして、この段階で上司や先輩と相談することもおすすめです。彼らは組織全体の視点を持っており、他のチームメンバーとの調整や仕事の優先順位の決定に役立つでしょう。また、上司や先輩からのフィードバックや指示を受けながら、より効果的な取り組み方を学ぶこともできます。
最後に、やるべきことリストに残ったタスクを優先順位や段取りに基づいて取り組むことで、仕事の成果を最大化することができます。自身の能力や状況に合わせて適切な判断を行い、効果的な仕事の進め方を実践してください。
3. まとめ
仕事を通じて成長することは重要ですが、成長が感じられないと悩むこともあります。この記事では、成長の妨げとなる要素に焦点を当て、解決策を解説してきました。
仕事を通じて成長できないと悩んでしまう時、成長の機会が限られる要素として、指導不足やスキルの不足、チャレンジングなプロジェクトの不在などが考えられます。これらの要素を分析し、解決策を見つけることが重要です。
やるべきことリストとともに、止めるべきことリストを作成しましょう。これにより、優先順位を考慮してタスクに取り組み、効率的に仕事を進めることができます。
仕事で成長できないと悩む場合、やるべきことリストを作成し、優先順位や段取りを組むことが重要です。また、適切な自己管理や柔軟な対応力も必要です。自身の成長を促すために、止めるべきことも見極めることをお勧めします。効果的な仕事の進め方を実践し、成長につなげましょう。
