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仕事とお金!豊かな人生を手に入れるための本のおすすめ

1. はじめに

仕事とお金の話は、豊かな人生を送る上では切っても切り離すことはできないきわめて重要な話です。にも関わらず、日本では、学校や大学などでお金の教育を受ける機会はほとんどなく、お金の知識がないままいきなり社会という実践の場に身を投げ出され、日々を過ごしているのが現実です。家庭においても、お金のことが話にあがる機会は少なく、知識を身につけることが難しいものです。

更に、家庭や社会の場においても、日本ではいまだにお金の話をすることやお金を稼ぐことは卑しいものと捉えらえる傾向があります。日本の教育は、少しでも良い学校・大学に進学し、少しでも良い企業に会社員や公務員(教員を含む)として勤めるために必要な知識を学ぶ場になっています。

お金に関しては、これまでは、企業や組織から給料を受け取り、銀行に貯金をしながらわずかな利息を受けとり、安全・安心という名目で高額な保険に加入し、大きな負債を抱えることになることを知らないままマイカーやマイホームのために多額のローンを組むことが、人生でやるべき重要なイベントのようになっています。

近年では、政府からも投資や副業が推奨されてきていますが、そもそもの知識がないので、その一方を踏み出せない人が多くいたり、認識なく許容範囲を超えるリスクをとって取返しのつかないような失敗をしてしまう人も多くいます。

少子高齢化社会の中において、20代の若者の退職・転職に頭を抱えている企業が多く存在します。20代の若者は、転職を比較的簡単なものとして考えて、今の職場に少しでも不満があれば転職してそれを繰り返している傾向があります。しかし、その転職一つをとっても、転職の目的や将来、キャリアアップについて適切な知識を持ち、今と未来の時間的なバランスを取りながら行動して、適正なリスクの中で選択しているのかと言われると、疑問が残ります。これは、若者が悪い、ベテラン職員や企業の誰が悪いという簡単な話ではなく、それぞれの立場の人が、適切な知識を持って適正なリスクの許容範囲内で行動をできていないことが問題になります。

ここでは、豊かな人生を手に入れるために重要な仕事とお金につして、適切な知識を習得し、適正なリスクをとり行動していく上で有益となる書籍を紹介します。

2. 仕事とお金!豊かな人生を手に入れるために役立つ本のおすすめランキング

1位:本当の自由を手に入れるお金の大学 両@リベ大学長(朝日新聞出版)

本当の自由を手に入れるお金の大学 両@リベ大学長(朝日新聞出版)

「お金」は人生を豊かにするために必要なものですが、学校教育では教えてもらうことができません。お金の仕組みや増やし方、使い方などは、本来は全ての人が知るべき基礎教養になります。本書籍は、はお金にまつわる5つの力として、貯める、稼ぐ、増やす、守る、使うをどのように行えばよいのか、考え方をとても分かりやすく説明しています。

本書籍は、知識の広さや深さももちろんすばらしいのですが、一番の特徴は、両学長自身がYoutbe リベラルアーツ大学の配信動画等でも発言しているのですが、お金にまつわる5つの力をバランスよく、体系的にまとめた書籍であることです。これが、ベストセラーとなるほど読まれた理由ではないかということです。この意見は、読者としての筆者も100%賛成です。

もう少し具体的に説明します。他にもお金に関する書籍はたくさんあります。例えば節約の本であったり、職場で評価され出世や給料で稼ぐための本、株式投資の本、起業の本であったりと、お金に関する知識のある要素を切り出して特化させたものが多いのではないでしょうか。

このように要素を進化させた書籍では、例えば、仕事で稼ぐための書籍を基に、稼ぐことができるようになっても、使い方・増やし方・守り方を知らないために浪費してしまったり、リスク許容度を超えるような投資をして大失敗をしてしまいます。また、節約の書籍を基に、頑張って働いて節約して節約しても、貯金してもお金は少ししか増えないし、増えていると思っていたらインフレで価値が減少して少しも生活が豊かなにならないということが起きてしまいます。

これでは、せっかくがんばってきた努力が無駄になり皆さん自身も疲弊してしまい、仕事や人生を充実させることからどんどん遠ざかってしまいます。このことは実際に起きていて、その原因がお金に関する体系的な知識の不足に起因するのです。

ここでお薦めできる書籍が、「本当の自由を手に入れる お金の大学」です。本書籍を読んで、正直、私は人生観が変わるほどの衝撃を受けました。お金について、本当に何も知らずに無知であり、無知であることでこれまで多くのことを無駄にしてきてしまったと反省した次第です。それと同時に、今からでも全然できると、一つ一つ行動に移して実践していこうと決意することになりました。貯める力としての固定費等の見直し、稼ぐ力としての本業プラスαの挑戦、増やす力としての投資、守る力としての知識や準備、使う力としてのメリハリの強化等、全てをバランスよく実践し、その効果も目に見える形で出てきました。

仕事とお金について学ぶ際には、ある要素に特化した書籍に行く前に、是非、最初に本書籍から始めることを強く推奨します。本書籍でバランスよく知識をつけて実践し、その上で次の段階に入るときに、ある要素に特化した書籍に入っていくことがベターと考えています。

著者の両学長は、高校在学中に起業し、ITビジネスと投資で10代にして年間1億円以上を稼き、その後も20年以上稼ぎながら、Youtube リベラルアーツ大学(リベ大)を立ち上げています(公式ブログはこちら)。リベ大では、お金にまつわる5つの力(貯める・稼ぐ・増やす・守る・使う)や人生論等について発信する超人気のチャネルであり、視聴者全員を5,000万円超の小金持ちになって欲しいと考えているとのことです。更に、リベシティという、自由な人生を目指す人が集まる仮想の街(コミュニティ)を立ち上げており、マネーリテラシーを高めて経済的に豊かになり、今よりも一歩自由な生活を手に入れるための実践型のコミュニティの運営も行っています。

2位:小説版 バビロン大富豪の教え 「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則 ジョージ・S・クレイソン(文響社)

小説版 バビロン大富豪の教え 「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則 ジョージ・S・クレイソン(文響社)

本書籍は、単なるお金儲けの話というような小さな話ではありません。
古代バビロニアから続くお金を増やし、お金に縛られず、充実した人生を送るための人類不変の知恵が濃縮された一冊です。

もし、本書籍が単なるお金儲けの話であるとすれば、世界中で約100年もの間読み継がれるような超ベストセラーになることができる訳がありません。

本書にある5つの黄金法則を端的に言えば、仕事で真摯に働き、その稼ぎの10分の1を貯金し、その貯金を適切なアドバイザーの助言も踏まえて、適正なリスクの下で事業等に堅実な投資を行いお金に働いてもらうことです。これにより、お金がお金を生む状態となり、金銭的に豊かになるというものです。これを、非常にわかりやすく丁寧に示してくれています。

本書籍にある知識は、「リベラルアーツ大学」の中でも、バイブル的な立ち位置にあるものであり、お金にまるわる5つの力が本書籍の中に濃縮されており、「超」がつくレベルの良書です。学校の授業でも取り上げるべき価値のあるほどのものです。

本書籍を読むことを強くお薦めする理由は、仕事やお金についてバランスよく体系的に知識を得ることができるためです。本書籍において、仕事は楽やズルをして稼ぐものではなく、どのような業種や職業であっても堅実かつ真摯に働くということが前提であり、私たちが今まさに社会人として行っていることと何一つ変わらないのです。でも、学校では、この先の重要なことを教えてくれないので、体系的な知識をつけることができません。

本書籍では、堅実かつ真摯に働いて稼いだ先にある、お金を貯めること、増やすこと、守ることなどについて、基本的な考え方やバランス感覚や適正なリスクの取り方など、古代からの仕事やお金に関する不変の知恵を授けてくれるのです。

文字数が多く読み応えはありますが、筆者としては、小説版を第一に推薦します。

3位:漫画 バビロン大富豪の教え 「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則 ジョージ・S・クレイソン(文響社)

漫画 バビロン大富豪の教え 「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則 ジョージ・S・クレイソン(文響社)

本書籍はひとつ上に記載のある小説のマンガ版になります。小説や文字数が多いもの、読み応えがあるものは途中で挫折してしまう!時間をかけて読んでいる暇がない!という方には、時間節約もできるこちらのマンガ版をお薦めします。マンガ版は、小説版に比べると情報量は少なくなるデメリットはありますが、文字数は少なくイラスト等もあり短時間で視覚的にイメージをつかむことができるというメリットがあります。

4位:論語と算盤 渋沢 栄一(KADOKAWA)

論語と算盤 渋沢 栄一(KADOKAWA)

渋沢栄一氏は、1840(天保11)年に現在の埼玉県深谷市に生まれ、生涯に約500もの企業に関わり「資本主義の父」と称される人物です。一時期は、民部・大蔵省に任官するも、民間人として企業の創設・育成のほか、教育機関・社会福祉事業の支援に尽力しました。「道徳経済合一説」を説き、現在の「東京商工会議所」の初代会頭も務めています。

さて、ここで、道徳経済合一説とは何かというと、「企業の目的が利潤の追求にあることは間違いではないが、その根底には道徳が必要であり、国ないしは人類全体の繁栄に対して責任を持つことを忘れてはならない」という思想であり、渋沢栄一氏の考え方の中心にあります。そのような考えをはじめとした処世術(生きる上での術)をまとめたものが「論語と算盤」なのです。この思想は、現代社会でも全く色あせることはなく、50万部を超えるロングセラーとなっています。ビジネスに関わる人は必読という超良書の一つです。

「論語」は、おのれを修めて人と交わるための日常の教えが説いてあり、すべての人に共通する実用的な教訓になります。渋沢栄一氏は、この「論語」の教訓に従って商売し、経済活動をしていくことができると思いいたっています。

なぜ本書籍がビジネスに関わる多くの人に読まれているのかというと、現代の仕事や経済活動において、私たちが抱えるグローバル化や働き方、経営やマネジメントに関する課題(ニーズ)に対して、本書籍は現代社会でも通用する不変の考え方が示されているためです。

利己主義ではなく、社会全体の繁栄のためにも、会社や個人は正しい方法でお金を儲けてもよいのです。そのことを前提に、経済活動をする上では論語の思想や考え方を基にすることが重要なのです。西郷隆盛氏とのエピソードもあり、時代感が何とも不思議なのですが、仕事でお金を稼ぐ上で極めて重要な、誠実さや道徳観を教えてくれる一冊になっています。

5位:改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (単行本) ロバート・キヨサキ(筑摩書房)

改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (単行本) ロバート・キヨサキ(筑摩書房)

多くの人は、仕事や人生を前向きに考えたり、お金で苦労しないようにと努力をしています。でも、それだけではうまくいかずに、現在や将来に不安を抱えたりストレスを溜めこんでしまう人も多いのではないでしょうか。

お金は、仕事の成功や人生の豊かさを手に入れるために重要な力となります。しかし、お金そものもよりも強く重要なことは、お金に関する「正しい教育」です。

多くの人は、学校で教育を受けていますが、実は、学校では、人はお金のために働くことを学ぶ場となっています。その一方で、お金がどのように働くのかについては全く習っていないのです。

経済的に苦しむ人が多い理由は、お金について学んでいないことにあります。お金の知識がないと、一生お金のために働くことになってしまいます。お金を自分のために働かせるという発想なないのです。

本書籍は、ロバート・キヨサキ氏が、金持ち父さんから9歳の頃から学び続けて習得した、お金に関する6つの大切な教えてについての指針を示したものです。その内容は、「バビロン大富豪の教え お金と幸せを生み出す五つの黄金法則」に通じるものが多くあり、「リベラルアーツ大学」の中でも、バイブル的な立ち位置にあるものの一つになっています。

お金は懐から出たり入ったりしますが、「正しい教育」を受けてお金がどう働くか、その仕組みをマスターすれば、お金に働いてもらい富を築くことができます。本書籍は、お金のためではなく学ぶために働くことや、お金に関する基礎知識をしっかりと教えてくれる良書です。

6位:【合本版】私の財産告白 私の生活流儀 人生計画の立て方 本多静六(実業之日本社)

【合本版】私の財産告白 私の生活流儀 人生計画の立て方 本多静六(実業之日本社)

仕事とお金の話としてお薦めするのは「私の財産告白」です。著者の本多静六氏は、貧農に生まれながら苦学して東大教授になりました。植林・造園・産業振興など多方面で活躍し、日比谷公園の設計や明治神宮の造林等の大きな業績を残すだけでなく、その一方で、独自の蓄財投資法と生活哲学を実践して莫大な財産を築いています。

「私の財産告白」のポイントは、本多式「四分の一」貯金であり、給与の手取りの4分の1を天引き、貯金に回すというものです。更に賞与は100%天引き貯金です。その残りだけで生活するというルールです。その上で、投資を基本としたお金の貯め方・増やし方にとどまらず、貯めた財産の処分方法まで示しています。

お金に関する体系的な知識を得ることができることだけでも有用なのですが、本多氏の偏屈だったり、独自の考え方が非常に面白く、読んでいて飽きることがありません。「私の財産告白」「私の生活流儀」「人生計画の立て方」の合本版をお薦めしている理由がここにあります。本多氏は渋沢栄一氏のとの交流もあり、考え方に通じるものがあり、お金の話だけではなく、人生の生き方や考え方にも多く共感できるものがあります。

7位:私の財産告白 本多静六(実業之日本社)

私の財産告白 本多静六(実業之日本社)

「私の財産告白」「私の生活流儀」「人生計画の立て方」の合本版は長すぎる、重たすぎるという方には、まず、「私の財産告白」を読むことをお薦めします。それで面白い、もっと知りたいと思った時は、「私の生活流儀」や「人生計画の立て方」も読んでみて欲しいと思う書籍です。

8位:夢と金 西野亮廣 (幻冬舎単行本)

夢と金 西野亮廣 (幻冬舎単行本)

キングコングの西野亮廣氏の書籍です。西野氏は、芸能人・絵本作家という枠では語ることができないほど、多方面でビジネスを展開し、成功しています。本書籍は、過激な表現を含みますが、ビジネスにおける本質的に重要な点を多く押さえており、仕事やお金に関する学びが非常に多い一冊になっています。

「お金の話ははしたいない」という風潮は現在にも残っています。そのような風潮がある中で、「お金」が尽きると「夢」も尽きるという現実を真正面から捉えて問題提起をしています。もちろん、全てがそうとは限りらないという意見も聞こえてきそうですが、原則としてはその考え方に賛同します。

本書籍は、社会や皆さんを批判することが目的で書かれたものではありません。皆さんが「希望」を持てることが重要であり、そのためには「夢」る語ることができ、「お金」について学ぶ必要があるという立場から、「夢」をつなぐために重要な「お金」に関する知識を提供してくれています。

日本では低価格競争が激化してデフレから脱却することや賃上げが難しくなっている中で、高価格帯の意味や意義を示してくれたり、プレミアムとラグジュアリーの違いを機能とブランド(意味)の観点から示してくれたりしています。また、日本人が陥りがちな過剰品質の温床となるオーバースペックとハイスペックの違いや、マーケティングや応援してくれるファンを作ることの重要性など、ビジネスをする上で極めて重要なことを、具体例をもって示してくれています。

事業者や経営者だけでなく、一般の会社員にとっても全く問題なく適用できるものであり、仕事に対する考え方を大きく変え、多くの新しい発見をもたらしてくれる一冊です。

9位:週1副社長になりませんか。松井太郎(今井出版)

週1副社長になりませんか。松井太郎(今井出版)

都市部で本業を持ちながら、地方で働いてみたい。ビジネス経験を生かして、地域活性化に関わりたい。そんな思いを持つビジネスパーソンにぴったりなのが「週1副社長」というプロジェクトです。鳥取県の「とっとりプロフェッショナル人材戦略拠点」が運営しているれっきとした行政による事業です。

「副業兼業」を前提に「週1で鳥取の地方企業の副社長として参画する」という選択肢があるのです。具体的には、鳥取県内の中小零細企業の経営課題解決(販路開拓・生産性向上・新規事業開発)のため、都市部大企業等で活躍するビジネス人材等に「副社長」になってもらい、副業・兼業という形で、主にリモートで概ね週1回程度、アドバイスを行ってもらうというものです。

なぜ鳥取県なのかというと、年間3千人もの応募が殺到し、都市圏のビジネスパーソンから注目を集める仕組みが画期的であり、その仕組みや魅力が本書籍に記されています。週1副社長の取り組みに少しでも興味を持っていただけたなら、本書籍から、理念や仕組みを見ていただくと、より一層の興味を持っていただけるのではないでしょうか。また、依頼する中小零細企業と依頼を受ける週1副社長の両方の視点から示された具体的なケースが示されており、週1副社長を検討する方にとっては、具体的なイメージをつかむことができ、大変参考になります。

都市部で副業・兼業を考えていて、その一歩を踏み出せない方、地域貢献に興味のある方には、是非、一度読んでいただきたいおすすめの一冊です。